7/27「愛子さましか勝たん!」第2部にゲストとして
ご登壇くださる森暢平氏の著書『天皇家の恋愛』を読んだ。
めちゃくちゃ面白くて一気読み!!!
本書を手に取ったときは、「え? 恋愛の話で新書?」と
思ったけど、タイトルだけで下世話な大衆的興味を
真っ先に抱いた我が身を恥じた。
本書は明治以降の日本の近代化の歩みに合わせて、
皇室と社会とがどう交わってきたか、
明治・大正・昭和・平成、そして令和・・・
変わってゆく皇室と国民との距離感を、
天皇家の結婚のありようを通して
浮き彫りにするという、壮大な試みだ。
結婚相手がどう選ばれたか、周囲や社会の受け止め方は
どうだったのか、それはなぜか。
今までにない視点で、読む手を休めることができない。
天皇家の恋愛、そして結婚といえば、
真っ先に上皇上皇后両陛下を思い浮かべるけど、
森氏は違う視点を提示していて、非常に新鮮だった。
最後には眞子さんの結婚についても言及されている。
抑制的でありながら、ありとあらゆる資料を検証し、
説得力あるカタチで論を積み上げていく、
そのスタイルが森氏の高い知性を感じさせ、
爽快感すら覚えた。
令和を生きる我々は、ポスト近代の中で
天皇や皇室をどう戴いていくのか、
その重要な問題提起は当然、皇統問題にも
つながっていく。
それを考えることは、また自身の国家観を
問うことでもあるだろう。
本書はそれを考える上で、不可欠な土台を作ってくれる。
『天皇家の恋愛』、必読です!!!
BLOGブログ
前の記事へ8月、ソロモンに行きます。
愛子さま祭りを通して思うこと次の記事へ